2017年8月22日火曜日

中性脂肪値が高いというのはどういうこと?


私は中性脂肪の値が高いと言われて、野菜食、低カロリー食、低糖分食を余儀なくされています。糖分の低下によって最近は頭がボーとしたりウツウツしたり頭痛がしたりと、弊害が出ていますが、妻はあまり気にしていません。
平成3年あたりから、脂質異常症(当時は高脂血症)が発覚しましたが、まだスポーツが現役でいたため、それほど高くはありませんでした。半月板損傷でスポーツができなくなって、まじめに仕事をするようになると、一気に中性脂肪の値が上がり、1000を超えてしまいました。上限は150ですから7倍の中性脂肪の値ですね。それ以来、上のような目に逢わせているのです。脂質異常症は日本人の男性の約半数、女性の1/3が罹患していると言われています。

脂質異常症の原因
では、脂質異常症はどのような原因で起こるのでしょうか。
1.LDLの代謝異常などの遺伝によるもの、
2.甲状腺障害などの病気によって起こるもの、
3.生活習慣によっておこるもの
の3つがある。3が一番多いことは誰でもわかるが、1.2の場合には食事療法だけではちょっと治りにくい。1の場合は治療困難の場合が多く対症療法が中心となりますし、2の場合は元の病気を治療する方が先というのは分かると思います。これらの場合も考慮して脂質異常症が生活習慣によるものであるかどうかを判断することになります。

脂質異常は血液ベトベト?
脂質異常症は血液ベトベト状態とよく言われます。では、血液ベトベトとはどのような状態をいうのでしょうか?高脂血症患者と普通の人の血液を採取して、その粘性を比較すればよい。ウィキペディアでは「血漿の粘度はその含水率と血漿中に含まれる高分子要素(タンパク質)により決定される」「血液の粘性に最も強い影響を与えるのはヘマトクリットである。」「その他の要因は温度」とあります。ヘマトクリットは血液中の赤血球の体積比です。
中性脂肪は、水に溶けず、タンパク質でもありません(言葉通り脂肪)。また、赤血球の構成物質でもありませんし温度とも関係ありません。このことより、中性脂肪は血液中に浮遊していると思われ、血管壁に付着すると思われます。血液ベトベトという言葉は、悪玉コレステロールと同様に誤った言葉です。血液の役割、コレステロールの役割が理解できていない場合にはよく起こることです。時流に乗って信じてしまうことを「バンドワゴン効果」といいます。

脂質異常症の治療
脂質異常症は、食事療法・運動療法・投薬による療法の3つを並行して行うのが基本です。脂質異常症となったからといって、すぐに投薬する医者は信じない方がいいです。効果の不確かな民間療法は薬理学上の効果が証明されておらず、使わない方が賢明です。簡単に言えば、医薬品以外(サプリメント等)は使わない方が無難でしょう。効果の証明が行われていないということは、副作用や禁忌薬物・依存性なども不確かであるということです。酷い場合は、効果がなく副作用だけあることになりかねません。
脂質異常症は、療法の効果を見るために定期的な検査が必要となります。できれば、毎食食べたものと分量を記載することもいいでしょう。食事療法が中心になるので食事には気をつけましょう。
そして私の野菜食は続くのです。

高脂血症の薬

ベザリップ(Bezalip)400mg


リピトール(Lipitor)20mg

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