2017年3月29日水曜日

時をかける少女

では「タイムトラベル」と「タイムリープ」というのは、多少違ったものとして扱われています。過去へ行くことを考えるとき「タイムトラベル」は過去に元々いた自分と過去に行った自分の2人が存在するのですが、「タイムリープ」というのは、現在の記憶を持ったまま過去に戻るということです。SFでよく問題になるタイムパラドックスは、タイムリープの場合には起こりません。

タイムリープを取り扱ったもので一番有名なのは、たぶん「時をかける少女」ではないでしょうか。時間の話を出してしまったので、ついでにもう1回時間について付き合っていただきましょう。
SFでは「タイムトラベル」と「タイムリープ」というのは、多少違ったものとして扱われています。過去へ行くことを考えるとき「タイムトラベル」は過去に元々いた自分と過去に行った自分の2人が存在するのですが、「タイムリープ」というのは、現在の記憶を持ったまま過去に戻るということです。SFでよく問題になるタイムパラドックスは、タイムリープの場合には起こりません。

タイムリープを取り扱ったもので一番有名なのは、たぶん「時をかける少女」ではないでしょうか。
原作を読んだことのある人は分かると思いますが、50ページぐらいの短編で登場人物も少なく(短編はたいてい少ないですが)、読みやすい小説です。
それまで前衛的なのかも知れませんが、作者の筒井康孝は結構エログロっぽいSF(とも呼べないようなものもある)をたくさん書いています。しかし、これは珍しく正統派少年少女向けSF小説です。

今までに4回映画、5回TVで放送されています。私は1983年の原田知世版が一番好きです。

映画

1983年 『時をかける少女』 監督:大林宣彦、主演:原田知世
原田知世主演による大ヒット映画。大林監督の代表作「尾道三部作」の一つと数えられます。後の2つは「転校生」と「さびしんぼう」です。主題歌「時をかける少女」(作詞・作曲:松任谷由実)も原田が歌いました。原田知世がかわいかったです。

1997年 『時をかける少女』監督:角川春樹、主演:中本奈奈
これは見ていないので分かりません。あるのも知りませんでした。「幻の駄作」と言われている残念な作品です。

2006年 『時をかける少女』(アニメ映画)監督:細田守、主人公の紺野真琴の声:仲里依紗
大林版実写映画の約20年後、2006年を舞台とした新たな物語。主人公の紺野真琴は、芳山和子の姪の設定です。原田知世の方がかわいいので残念な作品です。

2010年 『時をかける少女』監督:谷口正晃、主演:仲里依紗
主人公は芳山和子の娘という設定で、仲里依紗が演じました。原田知世の方がかわいいので残念な作品です。「いきものかがり」のED(ノスタルジア)がよかったです。

1983年の原田知世版が一番原作に近く、2006年版と2010年版は原作の続編となっています。この2作を見るときは予め1983年版を見るか、原作を読んでおくのがいいでしょう。

TVドラマ

1972年 島田淳子 「タイムトラベラー」「続タイムトラベラー」
1985年 南野陽子 「月曜ドラマランド」
1994年 内田有紀 「ぼくたちのドラマシリーズ」
2002年 安倍なつみ 「モーニング娘。新春! LOVEストーリーズ」
2016年 黒島結菜

以下、原作のあらすじですが、完全にネタバレですのでご注意下さい。



原作

ある日、中学3年生の少女・芳山和子は、同級生の深町一夫や浅倉吾朗と一緒に理科室の掃除を行っていた時に、実験室でラベンダーの香りを嗅いで意識を失う。その3日後、和子の周囲にはいくつかの事件が起こる。深夜に起こった地震により、吾朗の隣の家が火事になる。そして、その翌日に吾朗と共に交通事故に巻き込まれそうになった瞬間、和子は前日の朝に時間を遡行する。もう1度同じ1日を繰り返した和子は、一夫と吾朗にこの奇妙な体験を打ち明ける。最初は信じなかった2人も、和子が地震と火事を予言した事で、和子の話を受け入れる。3人の話を聞いた理科の担任である福島先生は、和子の能力はテレポーテーションとタイム・リープと呼ばれるものであることを説明し、事件の真相を知るためには、4日前の理科室に戻らなければならないことを指摘する。

やがて自分の意思でタイム・リープを行えるようになった和子は、4日前の理科実験室で正体不明の訪問者を待ち受ける。そこへ訪れたのは、深町一夫であった。一夫は自分が西暦2660年の未来で暮らしていた未来人であると語り、未来では採取できなくなったラベンダーを得るためにこの時代にやってきたのだと説明する。さらに和子や周囲の人間が持っている一夫の記憶は催眠術によるものであり、実際に和子が一夫と過ごした時間は、1か月程度であることも打ち明ける。しかし、その1か月の間に一夫は和子に好意を抱くようになっていた。タイム・リープのための薬品を完成させた一夫は再び未来へ帰還するが、その直前に、和子の前にいつか再び別の人間として現れることを約束する。

タイム・リープの秘密を守るために和子や他の人々から一夫の記憶は消されてしまうが、和子は心の底に残るいつか再び自分の前に現れると約束した誰かを待ち続けるのだった。



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