2017年3月27日月曜日

片頭痛と緊張性頭痛は全く違います。

頭痛もちの人は多いですが、大半の人は片頭痛か緊張性頭痛です。この2つの頭痛は似ているようですが全く違うもので、誤解している人も多いです。一番多いのは緊張性頭痛で次に片頭痛です。私も頭痛がありますが、緊張性頭痛と片頭痛が同時に起こる混合性頭痛と診断されています。痛みが頭の中を這い廻るような感じです。私の場合はよりひどい症状に対しての処置を行います。さて、緊張性頭痛と片頭痛について正しく処置ができるようにしておきましょう。

さて、よく「頭痛にこの薬はよく効くと聞いたが、私には全く効かなかった」ということを耳にします。これも併せて考えてみましょう。

特徴

緊張性頭痛
 ・頭をギューッと締め付けられるような痛み、圧迫感、重い感じがいつからともなくはじまりダラダラ続く
 ・後頭部を中心に両側が痛くなる
 ・首や肩のコリや目の痛みを伴う

片頭痛
 ・脈拍に合わせてズキンズキン
 ・頭の片側が痛む(両側の場合もある)
 ・吐き気(かなりひどい症状)
 ・前兆がある場合も 閃輝暗転(星がチカチカ)、
 ・視野が欠ける、生あくび(症候性の頭痛の場合も同様の症状があるので安心しない)
 ・肩こり、首すじのはり(緊張性頭痛の場合も同様の症状がある)
 ・身体を動かすと痛みが強くなる
 ・遺伝することが多い

原因

緊張性頭痛
筋肉が緊張することから痛みが起きます。その原因は、
 ・ふだんの姿勢の悪さ
 ・首の骨などの骨格・体型の歪み
 ・首や肩のコリ、緊張
 ・目の疲れ、歯の噛み合わせ
 ・ストレスや精神的な緊張

片頭痛
血管が拡張して炎症を起こし、周囲の神経が引っ張られて痛みが起きると言われています。他にも血管収縮の原因や神経の痛みの感じ方についていろんな説があるようです。
 ・睡眠不足など生活リズムの乱れ
 ・緊張状態から開放されてホッとしたとき
 ・雑踏・人ごみ
 ・熱いお風呂、サウナ
 ・月経(女性ホルモンの影響)
 ・アルコールや特定の食品 (誘引物質)
 ・休日のぐうたら・寝すぎ(過度のリラックス)

リラックスや緊張からの開放が原因となる場合が多いようですね。誘引物質は、チョコレート、香辛料、チーズ、ハム、ソーセージ、アルコールなど、個人によって違います。調子が悪いときは自分の誘引物質を避けましょう。私の場合は、カレー、チョコレートですが、これが好きなので困ってしまいます。

予防

緊張性頭痛
症状の予防・軽快のためには、原因となる筋肉の緊張を解消すること、起こさせないようにすることです。
 ・姿勢を正しくする
 ・緊張した頭部や肩、首筋の筋肉をじっくりほぐす
 ・骨格・体型の歪みを改善する
 ・枕を正しく選ぶ
 ・長時間のパソコン作業には、小休止をはさむ
 ・ストレスコントロール

片頭痛
 ・自分の痛みの誘因を避ける
 ・規則正しい生活
 ・事前に冷やして安静
 ・マグネシウムとビタミンB2をとる。マグネシウムは玄米や納豆、ひじきなどに多く含まれています。ビタミンB2は、牛や豚のレバー、卵黄などに含まれています。
 ・片頭痛の前兆を見逃さない
 ・予防薬を飲む
  持続性Ca拮抗薬:ノルバスクジェネリック10mg(Amlodipine)
  交感神経β受容体遮断薬(大塚:ミケランLA、アストラ:セロケンLなど)

痛くなったとき

緊張性頭痛
 ・入浴や、こっている部分をホットパックなどで温める
 ・腹式呼吸
 ・マッサージや指圧
 ・軽い運動などで血行を改善する
 ・ストレッチでこりをほぐす

片頭痛
 ・安静(光、音は避ける)
 ・痛む部分、または首の後ろの冷却
 ・痛む部分の圧迫
 ・外出はやめる
 ・目が痛い場合は目薬がいい場合もあります

鎮痛薬

緊張性頭痛
たいていの消炎解熱鎮痛薬なら効果がありますが、薬によって主となる物質に違いがあるので、個人個人で効きやすい薬、効きにくい薬があります。私は日本版ロキソニン60mg(Loxonin)を使用しています。

片頭痛
片頭痛の原因は緊張性頭痛とは全く違うので、緊張性頭痛の薬は効果がありません。片頭痛の予防薬は薬局で売っていますが、片頭痛の治療薬は市販していません。医師に処方してもらうか、個人輸入するしかありません。最も効果があるのはトリプタン製剤で、痛みが始ってからでも効果があります。効果が高いのは、イミグラン(Imigran)50mgと言われています。

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