2017年1月31日火曜日

コレステロールって何?

コレステロールって知っていますか。
コマーシャルとか偉い先生とか、善玉コレステロールとか悪玉コレステロールとかの言葉ばかり並べます。それは企業とかの都合のいいように、作られたものです。CMや偉い先生方は、商品等が売れるように、恣意的に視聴者を誘導している気がします。
では、化粧品の多くは、お肌の保水性を高めるためにコレステロールを使っていることを知っていますか?しかもお肌の深くまで浸透するというのもウリにしている商品もありますね。
偉い先生の言葉の都合のいいところだけを編集していると聞いたことはあります。まさか、ディプロマミルではないでしょう。

コレステロールの体内における役割を説明していませんし、不思議なことにその役割や体内における性質はあまり知られていません。コレステロールは細胞膜を作る必須成分で、動脈硬化の危険因子で、抗酸化作用があります。また多くのステロイドの材料となっています。したがって身体のすみずみまでコレステロールを運ばないと、生命が維持できなくなります。コレステロールは不要物ではなく、生命維持に不可欠な物質なのです。

コレステロールの大部分は食事に由来するのではなく、体内で合成されます。従って食事で採るのはコレステロール作成の材料ということになります。コレステロール値の高い食事は即高コレステロールになるわけではなく、コレステロールを作る材料が多いということです。
また、コレステロールは水に溶けないので、リポタンパク質が包んで血液流にのって運ばれますが、LDLとHDLはリポタンパク質の差で、コレステロール自体は同じものです。

LDLがコレステロールを運び過ぎるか、HDLが十分に回収できないと、血液中のコレステロール値が高まり、高コレステロール血症から動脈硬化の危険性が高まります。実は、この部分だけを取って、「悪玉コレステロール」「善玉コレステロール」と言っているのです。しかも、女性はエストロゲン、いわゆる女性ホルモンの作用(HDLとLDLの調整作用、動脈硬化予防作用)によって、脂質異常が進行しにくくなっています。

では、宣伝通りに、LDL(悪玉)を減らしHDL(善玉)を増やせばどうなるのでしょうか?
LDLの値が低く細胞に送るコレステロールが少なくなると、低コレステロール血症を起こします。
研究により低LDLコレステロール血症はうつ病、がん、神経ホルモンと関連していると考えられていますし、寿命が短くなるということも言われています。一般にはあまり知られていません。

なぜか、インターネットでも低コレステロール血症と言えば、低HDLのことが多く書いてあり、低LDLについてはほぼ書かれていません。低HDLについては、体内のコレステロールが十分に回収できない状態ですから、動脈硬化の危険が高まりますとありますが、LDLが下がっていれば「運ぶものがない状態」の可能性もあります。
低LDLの合併症等については調べたが出てきませんでした。多分、次のような症状だと思います。

・細胞がほとんど作れないことにより、内臓の機能が低下する。特に肝臓が危険か?
・細胞がほとんど作れないことにより、高速で老化が進む。
・ステロイド(副腎皮質ホルモン)の主な役割(炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質のレベル、免疫反応)の低下のため、傷病の重症化が起こる。
・ステロイド(性ホルモン)の低下により、卵子・精子が作れなくなる。

LDL値が高いのは、余ったコレステロールを回収しきれなくなるのでもちろん危険なのですが、低いのも恐ろしく危険です。お金儲けもいいんですが、健康について、特に生命に関わる部分は正しく伝えるべきだと思います。善悪なんて言う方の都合で名付けているだけで、最初から疑ってかかった方がいいですね。生物の体内には不要なものはほとんどありませんから。なにごとも適度が一番です。

CMなどによって「ザイオンス効果」(単純に何度も接触するだけで好感が上がるという現象:単純接触効果)にかかっていませんか?


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