2017年5月18日木曜日

疑似科学モデルケース

疑似とは本物によく似ていてまぎらわしいことです。つまり疑似科学とは、一見科学的みたいに見えるが実際は科学的でないことをいいます。例えば、あるサプリメントを新発売したとしてみましょう。このサプリメントは白血球を活性化させ、伝染病に効果があるということで売り出したとしましょう。


これは科学とは違います。サプリメントが白血球にどのような影響を与えているのかが述べられていません。あいだがすべて跳んでおり、これは関連がないものです。はっきり言えば、「風が吹けば桶屋が儲かる」より非科学的と言えます。こういったものを疑似科学と呼んでいますが、一部の研究者は「ニセ科学」「エセ科学」とも呼んでいます。

さて、これではいかんと思ったサプリメント屋は、とあるインフルエンザの患者3人にこのサプリメントを投与したところ3日で治ったと主張します。この結果は正しいとしても、条件が明らかでなく非科学的でしょう。対象が3人では少なすぎます。プラシーボ(偽薬)効果も考慮してどのような効果があったのかを臨床的に示さねばなりませんね。

あるところに宗教屋(宗教家ではない)がいます。このツボは不幸を封じ込めるので、買えば幸福になるといいます。このツボを買って幸福になった話をいくつか示します。これって詐欺ですよね。しかし、これとサプリメントの話は同一です。違いと言えば、サプリメントは効くかもしれない、ツボはまさか効かないだろう、という予想や期待です。

このクリームを塗ったら肌がきれいになります。なんかよくわからんけど。
この食品を食べるだけでダイエットできます。知らんけど。

どこかで同じようなことが起こっていませんか?

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